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生活習慣(たばこ以外)とがんの関係|がんの現状を知るシリーズ3

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生活習慣(たばこ以外)とがんの関係

「がんの現状を知るシリーズ」の第3回目となります。

前回は喫煙とがんのお話でした。喫煙がさまざまながんの原因となっていること、非喫煙者のがんリスクも高めることなどがわかりましたが、たばこ以外にも、がんのリスクを高める生活習慣はあるのでしょうか?

引き続き、医療コーディネーターの高橋氏(株式会社M&Fパートナーズ 代表取締役)にお話を伺いました。

 

<講師のご紹介>

株式会社M&Fパートナーズ 代表取締役 高橋 義人

  • 略歴
    1988年明治大学卒業後、外資系大手生命保険会社に23年間勤務。
    現在はファイナンシャルプランナーとしてマネープラン作りや家計の見直しを行っている。また医療コーディネーターとしては、がん患者さんからの治療に関する相談に対して、様々な情報提供やアドバイス等を行うなど、がん患者さんへの治療支援活動も積極的に行っている。
    その他、セミナー講師として、マネープランやがんについての講演を年間100回以上行っており、累計のセミナー受講者数は5万人を超えている。
  • 講演テーマ
    「生きるためのマネーセミナー がんとお金の話」
    「最先端のがん治療とがんファイナンス」など

がんの現状を知るシリーズ第3回
「生活習慣(たばこ以外)とがんの関係」

まずは、日本のがん罹患データのおさらいです。

  • 日本では1981年(昭和56年)に、がんが死亡原因の第1位となった
  • その後、「がんでの死亡者数」と「がんでの死亡率(10万人あたりの死亡者数)」は上昇している
  • 一生のうちにがんに罹患する確率は、男性63%、女性47%
    (男性の約3人に2人が、女性の約2人に1人)
    ※国立研究開発法人国立がん研究センター がん対策情報センター「がん情報サービス」 2012年がん罹患者データより

(以下、高橋氏のお話です)

1.飲酒習慣はがんリスクを高める

がんの原因の3分の1はたばこ、3分の1は生活習慣(たばこ以外)だといわれています。あわせると3分の2が生活習慣が原因です。

そのなかでも、たばことがんの関係について前回お話したしました。
一般的に、たばこと肺がんの関係は知られていると思いますが、実は、たばこは肺がん以外に、胃がん、食道がん、肝がん、膵がん、頭頚部がん、膀胱がん、子宮頸がんなど、すべてのがんのリスクを上げるといわれています。さらに、がんのほかにも心筋梗塞や脳卒中のリスクを上げることが知られています。たばこは、やはり「万病のもと」だといえるでしょう。

さて、それでは今回は、たばこ以外の生活習慣とがんの関係についてみていきたいと思います。

まず始めは、飲酒との関係です。
お酒は「百薬の長」ともいわれており、少し飲む人はまったく飲まない人よりも心筋梗塞や脳卒中のリスクが低く、長生きするということが知られています。しかし、それは1日あたり1合程度までの話で、1日1合を超えると、すべてのがんのリスクを上げるとされています。特に飲酒と関係性が高いがんは、肝がん、大腸がん、食道がん、頭頚部がん、乳がんだということです。

飲酒習慣によるがんリスクは、飲酒量とともに上昇していきます。特に、お酒を飲むと顔が赤くなる人は要注意で、食道がんリスクが上昇するようです。

2.塩分の摂りすぎと胃がんリスク

次に、がんと食事の関係です。がん予防のためには、野菜や果物を多く摂り、お茶を多く飲むと良いといわれています。野菜や果物は、ビタミンや食物繊維が豊富でからだに良さそうですが、確実にがんリスクを下げるのは、実は食道がんだけだといわれています。

ビタミンやミネラルの不足は、がんに限らず病気になりやすくなるため、野菜や果物を摂ることは大切ですが、意識しすぎて必要以上に大量に摂る必要はないのかもしれません。

食事に関しては、野菜よりもむしろ気をつけるべきなのは塩分です。男性の場合、塩分摂取量が多い人ほど胃がんリスクが高くなることがわかっています。厚生労働省によると、健康な成人の1日あたりの塩分摂取量の目安は、男性が8g以下、女性が7g以下とされています(2015年4月からの推奨食塩摂取量の目標量)。
ちなみに、WHO(世界保健機関)の塩分摂取量の目標数値はもっと厳しくて5g以下となっています。

一方、2015年12月9日に厚生労働省が発表した「平成26年国民健康・栄養調査結果の概要」によると、2014年の成人の1日あたりの塩分平均摂取量は、男性で10.9g、女性で9.2gです。性別・年齢別でみると、男女とも60代までは年代が上がるにつれて摂取量が増加しており、年齢が上の世代ほど濃い味付けを求める傾向にあるようです。意識をして注意されるとよいでしょう。

3.がんの予防には運動を!

最後になりますが、がんを予防するためにおすすめしたいのは、運動です。適度な運動を行うと大腸がんのリスクが下がるのはほぼ確実といわれています。また乳がんのリスクを下げる可能性もあるといわれています。

そのためには、歩行かそれと同じような軽い負荷の運動を1日に60分程度行い、息がはずんで汗をかく程度の運動を1週間に60分程度行うことを目標にするとよいとされています。

ここまでの話をまとめて、「最良のがん予防法」を導き出すと、禁煙をし、飲酒を控え、栄養バランスに注意をして、適度な運動をすることといえるでしょう。

編集後記

前回に引き続いて、がんと生活習慣の関係についてお話を伺いました。
たばこはもちろん、飲酒も量によってはさまざまながんのリスクを高めることになります。適度な量を守ることが大切です。

また、日本人として大きな課題は塩分の摂りすぎといえそうです。高血圧にともなう脳や心臓の血管疾患だけでなく、胃がんのリスクも高くなるわけですから、減塩には本気で取り組んだ方が良さそうです。

がんに限らず、健康で長生きするためには、バランスの取れた食事と適度な運動が大切であるということがよくわかりました。

【がんの現状を知るシリーズ】
 ・がんの死亡者数・死亡率の増加とがん検診|がんの現状を知るシリーズ1
 ・喫煙とがんの関係|がんの現状を知るシリーズ2
 ・増加している乳がんの現状|がんの現状を知るシリーズ4
 ・大腸がん検診のすすめ|がんの現状を知るシリーズ5

※記事内容の利用・実施に関しては、ご自身の責任のもとご判断ください。
※掲載している情報は、記事公開時点での商品・法令・税制等に基づいて作成したものであり、将来、商品内容や法令、税制等が変更される可能性があります。また個別の保険商品の内容については各商品の約款等をご確認ください。

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