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大腸がん検診のすすめ|がんの現状を知るシリーズ5

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大腸がん検診のすすめ

「がんの現状を知る」シリーズの最後となる第5回は「大腸がん検診のすすめ」です。

大腸は、死亡者数の多いがんの部位として女性は1位、男性は3位となっています。しかし、一方で検診により早期発見ができれば治癒するがんでもあります。このあたりの現状、検診の重要性について、今回も株式会社M&Fパートナーズ 代表取締役 高橋 義人氏に詳しく伺っていきたいと思います。

<講師のご紹介>

株式会社M&Fパートナーズ 代表取締役 高橋 義人

  • 略歴
    1988年明治大学卒業後、外資系大手生命保険会社に23年間勤務。
    現在はファイナンシャルプランナーとしてマネープラン作りや家計の見直しを行っている。また医療コーディネーターとしては、がん患者さんからの治療に関する相談に対して、様々な情報提供やアドバイス等を行うなど、がん患者さんへの治療支援活動も積極的に行っている。
    その他、セミナー講師として、マネープランやがんについての講演を年間100回以上行っており、累計のセミナー受講者数は5万人を超えている。
  • 講演テーマ
    「生きるためのマネーセミナー がんとお金の話」
    「最先端のがん治療とがんファイナンス」など

がんの現状を知るシリーズ第5回
「大腸がん検診のすすめ」

(以下、高橋氏にお話を伺いました)

1. 大腸がん急増の要因は欧米型の食生活

現在、日本で急増しているがんの一つに大腸がんがあります。大腸がんは、50歳代から罹患者数が増え始め、60~70歳代で多くが罹患されています。

厚生労働省の人口動態統計(2015年)によると、生涯で大腸がんに罹患する確率は、男性が11人に1人、女性が14人に1人ということになります。また女性の場合、がんの部位別死亡者数が最も多いのが、大腸がんになっています。

近年、大腸がんが急増している要因としては、欧米型の食生活が定着したことがあげられています。肉食が定着し、バターやチーズなどの乳製品の摂取量が増えたことに加え、一方で穀類や豆類などの植物繊維が多く含まれる食品の摂取量が減っていることが、大腸がんが増えている要因であると言われています。

2. 大腸がん発見の第一歩は便潜血検査

大腸がんは、初期の段階での症状はほとんどありませんが、進行すると排便時の出血や腹痛、残便感、便秘、下痢、便が細くなるなどの症状があらわれます。一般的には、排便時の潜血で、異常に気がつくことが多いようです。

便に赤い血が混ざっているときは直腸からの出血、黒っぽい血が混ざっているときは結腸からの出血であることが多いとされています。ちなみに大腸がんの部位別の発生率は、直腸が34.1%、結腸が65.9%となっています。

大腸がん検診としては、健康診断にも取り入れられている便潜血検査が一般的です。便潜血検査は、便に血が混じっているかを調べる検査で、通常2日分の便を採取します。この検査は、がん検診の中でも最も死亡率が下がることが証明されている検査です。

便潜血検査で陽性の反応があった場合は、精密検査として大腸内視鏡検査を行います。肛門から内視鏡を挿入する検査ですが、多くの場合、大きな苦痛はありません。また、検査によりポリープ等の病変が見つかった場合には、見つけ次第切除することも可能です。

3. 便潜血検査が陽性なら必ず精密検査を受けましょう

大腸がんは早期に発見できたら90%以上が治癒するとも言われています。そのため、便潜血検査・大腸内視鏡検査は非常に重要な検査といえます。しかし、大腸内視鏡検査については検査方法に抵抗を感じ、便潜血検査で要精密検査となった場合でも受診をしない方が多くいらっしゃるようです。便潜血検査だけでは大腸がんかどうかは判断できませんので、必ず大腸内視鏡検査を受診することをおすすめします。

また、大腸の精密検査については仮想大腸内視鏡検査もあり、内視鏡を挿入せずにCTで大腸を撮影し、その映像をコンピューター処理することで、まるで内視鏡で診るように腸内をチェックすることができます。仮想大腸内視鏡検査は、受診者の抵抗感も低く精度も高まることから、大腸がん検診の受診率アップに貢献すると考えられています。

一方でデメリットとして、ポリープが発見された場合には内視鏡検査が必要になることや、平坦な病変や小さな病変の発見率が低いことなどがありますので、その点は注意も必要です。

検診の効果が科学的に証明され、厚生労働省が奨励しているがん検診には、「大腸がん検診」「胃がん検診」「肺がん検診」「子宮頸がん検診」「乳がん検診」があります。しかし日本のがん検診受診率は、欧米の先進国に比べて1/2~1/3程度と非常に低い水準が続いています。

もちろん、がん検診を受ければ必ずがんが見つかるということではありません。しかし、少なくとも大腸がんに関しては、罹患者数・死亡者数が多く、かつ検診の効果が高いと言われているがんですので、しっかりと検診をお受けいただきたと思います。

編集後記

がんの検診を定期的に受けている人は少ないと思いますが、大腸がんについては、会社員や公務員であれば、毎年勤務先で受けている健康診断のなかで便潜血検査を受けることができます。

事前の便の採取が面倒だとか、陽性反応があっても内視鏡検査には抵抗感があるという方もいらっしゃるようですが、がんの早期発見につながる検査です。また大腸内視鏡検査は、小さなポリープであれば検査中に切除することもでき、一度の検査で治療までしてもらえる効率のよい検査ともいえます。検査を怠ることがないように心がけたいものです。

これまで全5回で「がんの現状を知る」シリーズをお届けしてきました。
がんはこわい病気であることは間違いありませんが、ただこわがるのではなく、正しい知識を身につけることで罹患リスクを減らしたり、早期発見・治療に結びつけることができるということ、そしてそうすれば治癒もできるということがわかりました。読者の皆様もこれを機会に、がんについての意識を高めていただければ幸いです。

【がんの現状を知るシリーズ】
 ・がんの死亡者数・死亡率の増加とがん検診|がんの現状を知るシリーズ1
 ・喫煙とがんの関係|がんの現状を知るシリーズ2
 ・生活習慣(たばこ以外)とがんの関係|がんの現状を知るシリーズ3
 ・増加している乳がんの現状|がんの現状を知るシリーズ4

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※掲載している情報は、記事公開時点での商品・法令・税制等に基づいて作成したものであり、将来、商品内容や法令、税制等が変更される可能性があります。また個別の保険商品の内容については各商品の約款等をご確認ください。

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