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入院費用の平均額と備えておくべき入院給付金額(日額)

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入院費用の平均額と備えておくべき入院給付金額

病院に入院にしたときの入院費用は、平均で22.7万円かかるという調査結果があります。
しかし、病気の種類によって金額はかわってくるはずです。単なる平均費用だけでなくもっと詳しい情報が知りたいのではありませんか? さらに医療保険の加入を検討している人なら、入院給付金の日額を決めるための参考情報として1日あたりの入院費用なども気になるでしょう。

ここでは、入院費用の平均額として傷病別の費用なども含む複数の統計データの値を紹介しています。また医療保険に入る場合に、1日あたりの入院費用の平均額をそのまま入院給付金の額にしてはいけない理由や入院給付金の目安についてもわかりやすく解説しています。医療保険の加入や現在の医療保険の見直しに、ぜひお役立てください。

1. 入院費用の平均額

まず入院費用の平均額として、生命保険文化センターの「生活保障に関する調査(平成25年度)」の結果をご紹介します。

なお、この調査の入院費用は高額療養費を使った場合は利用後の最終的な自己負担額となっています。また、直接的な入院費用だけでなく、入院に関連して購入した衣類や日用品、お見舞いの家族の交通費なども含んでいます。

1-1. 入院時の自己負担費用の平均は22.7万円

入院したときの自己負担額は平均で22.7万円となっています。
また、入院費用で最も割合が高いのは10~20万円未満の35.3%です。

■入院時の自己負担費用

入院時の自己負担費用

※高額療養費制度を利用した場合は利用後の金額
※治療費・食事代・差額ベッド代に加え、交通費(見舞いに来る家族の交通費も含む)や衣類、日用品費などを含む

(出典)生命保険文化センター「生活保障に関する調査(平成25年度)」より

1-2. 1日あたりの自己負担費用の平均は2.1万円

入院費用の自己負担額を入院日数で割った1日あたりの自己負担額の平均は2.1万円となっています。
また、1日あたりの自己負担費用で最も割合が高いのは「10,000~15,000円未満」の26.2%となっています。そして、15,000円未満で全体の53%を占めています。

■入院時の1日あたりの自己負担費用

入院時の1日あたりの自己負担費用

※高額療養費制度を利用した場合は利用後の金額
※治療費・食事代・差額ベッド代に加え、交通費(見舞いに来る家族の交通費も含む)や衣類、日用品費などを含む

(出典)生命保険文化センター「生活保障に関する調査(平成25年度)」より

2. 病気別の入院費用の平均額

どんな病気やけがで入院したかによって入院費用も違ってくるので、傷病別の入院費用の平均をみてみましょう。

このデータは全日本病院協会が公表している入院医療費です。1章の生命保険協会のデータと違い、日用品などの費用やお見舞いの交通費などは含まれていません。また、自己負担額は高額療養費を利用する前の負担額となります。

これをみると、入院費用が多くかかる傷病は、急性心筋梗塞、脳出血、大腿骨頸部骨折などです。また1日あたりの入院費用が多くかかる傷病は、急性心筋梗塞、白内障、子宮筋腫となっています。

健康保険の自己負担割合を3割として概算した自己負担額をみると、1入院費用は、10万~60万円くらいまでの幅があります。20万~30万円くらいの傷病が多くなっていますが、重い傷病では50万円以上となってくることがわかります。
また1日あたりの自己負担額(概算)でみると、傷病により1万~4万円くらいまでの幅があり、多くは2万円前後となっています。

■病気別の入院費用

傷病名 医療費 自己負担額(概算)
1入院費用 1日単価 1入院費用 1日単価
胃の悪性新生物 880,962円 58,600円 264,289円 17,580円
直腸の悪性新生物 1,104,980円 68,540円 331,494円 20,562円
気管支および肺の悪性新生物 859,630円 54,978円 257,889円 16,493円
急性心筋梗塞 2,131,268円 125,195円  639,380円  37,559円
脳梗塞 1,350,395円 58,035円  405,119円  17,411円
脳出血 1,932,040円 69,461円  579,612円  20,838円
大腿骨頸部骨折  1,821,842円  61,198円  546,553円  18,359円
糖尿病  643,224円  37,949円  192,967円  11,385円
肺炎  604,684円  41,344円  181,405円  12,403円
急性虫垂炎  553,989円  77,842円  166,197円  23,353円
白内障  290,744円  85,099円  87,223円  25,530円
子宮筋腫  751,943円  84,372円  225,583円  25,312円
乳房の悪性新生物  745,086円  70,447円  223,526円  21,134円
鼠径ヘルニア  349,818円  71,493円  104,945円  21,448円

※参加病院の平均値(平成27年1月~3月)
※自己負担額(概算)は、1入院費用の3割として計算した金額です。実際の自己負担額ではありませんので参考データとしてご覧ください。

(出典)全日本病院協会WEBサイト掲載データを元に作成

3. 数十万円くらいの貯えがなければ医療保険を検討

ここまでみてきたように、何らかの病気やけがで入院した場合、病院に支払う入院費用は3割負担でも数十万円になることがあります。そこから健康保険の高額療養費を利用しても、生命保険文化センターの調査では、入院費用の自己負担額の平均は22.7万円です。急にこれくらいの出費があっても大丈夫な貯えがあればよいですが、それだけの貯蓄がない人や預貯金があったとしても使用する目的が決まっていて預貯金を取り崩したくないといった人などは、入院費用への備えとして医療保険などの加入を検討するとよいでしょう。

次章では、医療保険に加入する場合の保障額の決め方をご紹介します。

4. 入院費用からみた医療保険の加入額の決め方

医療保険に加入する場合、その保障の基本となるのは入院給付金で、1日あたりの入院給付金額をいくらにするかという契約をします。ここでは、その入院給付金日額の決めるときの考え方をご紹介します。

4-1. 平均額をそのまま参考にしてはいけない

入院給付金日額の目安としては、入院費用の平均額などの統計データが参考となります。しかし、統計データの平均額そのままを保障額にしてはいけません。その統計データが、どのような費用を表しているかということを考えて自分で補正をする必要があります。

たとえば、生命保険文化センターの調査結果では、1日あたりの入院費用の平均は2.1万円です。平均というとちょうど中間の費用というイメージがしますが、内訳をよく見てみると、2万円未満の割合が63.3%となっています。つまり多くの場合は2万円以内におさまっているということです。
また、この入院費用には差額ベッド代が含まれています。したがって入院しても個室ではなく大部屋でよいという人にとっては、差額ベッド代分の費用は不要となります。
(差額ベッド代について詳しくは→「不要な差額ベッド代を払いたくない人のための基礎知識」)

そして、1日あたりの入院費用をそのまま入院給付金日額にしてはいけないもう一つの理由は、医療保険には手術給付金があるからです。もちろん、なかには手術をともなわない入院もあると思いますが、手術をすれば手術給付金が10~20万円くらい入ってきます。
たとえば10万円の手術給付金が入ってきて、入院日数が10日間だったとすれば、手術給付金で日額1万円分補えることになります。

医療保険に入るときには、これらのようなことも考えて過剰な保障にならないようにすることが大切です。

4-2. 入院給付金額の目安

それでは、入院給付金の目安はいくらくらいと考えればよいでしょうか?

(1)入院費用も医療保険料も最低限で抑えたい人なら日額5,000円
基本的な治療費以外に特別な費用を払うつもりはなく、病室は大部屋でよいし、入院中の衣類や身の回り品も普段使っているものでよい。さらに医療保険もできるだけ安く抑えたいという人であれば、入院給付金日額は5,000円くらいあれば大丈夫でしょう。

(2)できるだけ快適な入院生活を送りたい人なら日額1万円以上
病室は状況によっては少人数部屋や個室も考えたい。入院中の衣類や身の回り品も新しく購入してできるだけ快適に過ごしたいという人なら、入院給付金の日額は1万円くらいは必要となります

(3)個室で過ごしたい人や有名病院に入りたい人なら日額2万円以上
病室は個室にしたいし、自宅で過ごすような快適な生活を送りたいという人や有名病院に入院したいという人が医療保険で入院費用にそなえるなら、入院給付金日額は2万円以上で自分の希望に応じて高額な保障をお考えください。

■医療保険の保険料の目安
被保険者:30歳男性/1入院の支払限度日数:60日/基本的な保障のみ

入院日額 月額保険料(終身払い)
5,000円 1,600円程度~
10,000円 3,100円程度~
15,000円 4,600円程度~
20.000円 6,000円程度~

※実際の保険料は保険会社や商品によって違います。また特約などで保障を充実させると保険料は上がります。

5. まとめ:入院費用の平均額くらいの備えを用意

統計データによると、入院費用の自己負担額は、特別に医療費が高額になる病気を除いて、だいたい20~30万円くらいとなっています。

入院して高額な医療費がかかったようなときには、健康保険の高額療養費があって、一般的な会社員などであれば1ヵ月の自己負担額の上限は約8万円ですが、一時的に病院に支払わなければならない金額であったり、健康保険が適用されない差額ベッド代などの費用も考慮すると、数十万円くらいの出費になる可能性があることも覚悟しておかなければなりません。生命保険文化センターの調査では、入院時の自己負担額の平均は22.7万円となっているので、少なくともそれくらいの貯えは必要ということです。

備え方は、預貯金などでも医療保険でもかまいません。いざというときに困らないようにしておくことが大切です。

また、いざ入院というときに、お金以外で準備しておくとよいものについては「入院時の準備リスト|必要なもの便利なものを簡単チェック!」をご参照ください。

※入院費用の負担を抑えるための工夫についてはこちらをご参照ください。
→「入院費用の負担を抑えるために必要な知識のすべて

※記事内容の利用・実施に関しては、ご自身の責任のもとご判断ください。
※掲載している情報は、記事公開時点での商品・法令・税制等に基づいて作成したものであり、将来、商品内容や法令、税制等が変更される可能性があります。また個別の保険商品の内容については各商品の約款等をご確認ください。

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